安全性
このセクションでは、核融合炉の安全性について解説します。
核融合炉は核分裂炉と異なり、連鎖反応が起こらない固有安全性を持ちます。
- 暴走不可能:燃料供給が止まれば反応は即座に停止
- 臨界事故なし:核分裂のような臨界質量の概念がない
- 残留熱が少ない:停止後の冷却負荷が小さい
トリチウムの安全管理
Section titled “トリチウムの安全管理”トリチウム(三重水素)は核融合燃料として使用されます。
- 半減期:約 12.3 年
- 放射線:低エネルギーベータ線(皮膚を透過しない)
- 閉じ込め:多重バリアによる漏洩防止
- インベントリ管理:施設内の総量を制限
放射化と廃棄物
Section titled “放射化と廃棄物”核融合では高エネルギー中性子が構造材料を放射化します。
- 低放射化材料:数十年〜百年で再利用可能なレベルに減衰
- 高レベル廃棄物なし:核分裂炉のような長寿命廃棄物を生成しない
- リサイクル:将来的な材料再利用が可能
核融合施設の安全規制は各国で整備が進んでいます。
- IAEA:国際的な安全基準の策定
- 各国規制:既存の原子力規制または新規枠組み
- ITER:ホスト国フランスの原子力規制に準拠
- 閉じ込め方式 - 磁場閉じ込めと慣性閉じ込め
- 材料・工学 - 低放射化材料の開発
- ITER プロジェクト - 国際熱核融合実験炉