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核融合とは

核融合とは、軽い原子核同士が結合してより重い原子核を形成する反応です。この過程で莫大なエネルギーが放出されます。太陽や恒星のエネルギー源はまさにこの核融合反応です。

最も実現しやすい核融合反応は、重水素(D)とトリチウム(T)の反応です。

D+THe+n+17.6 MeV\text{D} + \text{T} \rightarrow \text{He} + n + 17.6 \text{ MeV}

この反応では、ヘリウム原子核(アルファ粒子)と中性子が生成され、17.6 MeV のエネルギーが放出されます。

核融合エネルギーには以下のような利点があります。

  1. 燃料が豊富:重水素は海水から、リチウムは地殻から得られる
  2. 高いエネルギー密度:化石燃料の数百万倍
  3. 温室効果ガスを排出しない
  4. 核分裂と異なり、暴走反応の危険がない

核融合反応を持続させるには、プラズマが一定の条件を満たす必要があります。これをローソン条件と呼びます。

nτET>3×1021 keVs/m3n \cdot \tau_E \cdot T > 3 \times 10^{21} \text{ keV} \cdot \text{s} / \text{m}^3

ここで nn はプラズマ密度、τE\tau_E はエネルギー閉じ込め時間、TT はイオン温度です。