コンテンツにスキップ

プラズマ

プラズマは固体、液体、気体に次ぐ「物質の第四の状態」です。原子から電子が引きはがされ、自由に動く電子とイオンが混ざり合った電離気体を指します。

気体をどんどん加熱すると、原子どうしの衝突が激しくなり、やがて電子が原子から飛び出します。こうしてできた「電気を帯びた粒子のスープ」がプラズマです。蛍光灯の中や雷、オーロラ、そして太陽そのものもプラズマでできています。宇宙の目に見える物質の大部分はプラズマ状態にあります。

詳しい定義(学部レベル以上)

Section titled “詳しい定義(学部レベル以上)”

物理学では、次の 3 つの条件を満たす電離気体をプラズマと呼びます。

  1. 系のサイズがデバイ長より十分大きい(電荷の偏りが遮蔽され、全体として準中性になる)
  2. デバイ球内に多数の粒子が存在する(集団的な振る舞いが個々の衝突より支配的になる)
  3. プラズマ振動の周波数が中性粒子との衝突周波数より高い(電磁気的な応答が支配的になる)

このためプラズマは電気伝導性を持ち、電場や磁場に集団として応答します。核融合装置のプラズマは温度が 1 億度を超え、完全に電離しています。

原子核どうしが静電反発(クーロン障壁)を乗り越えて融合するには、燃料を 1 億度以上に加熱する必要があります。この温度では物質は必ずプラズマになるため、核融合の研究はプラズマをいかに作り、加熱し、閉じ込めるかの研究そのものです。